電話ボックス・デザイン考 : 生成と展開・日本と英国の場合

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タイトル別名
  • A Treatise on the Design of the Telephone Box : its Creation and Development both in England and in Japan

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説明

1953年,筆者が東京芸大3年在学中に創出,デザインした電話ボックスは「丹頂ボックス」と愛称されて,都市の点景としての都市装備が,パブリック・デザインとしての役割を果しうることを実証し,ストリート・ファニチュアというデザインジャンルの〓矢となった。また,音声性能を高め,感度のよい送受話器を装着した「ダルマ型公衆電話機」は,電話ボックスを道具化したとみることができる。英国の電話ボックス(telephone kiosk)K2は1924(大正13)年に誕生した。以後同国の電話ボックスの基準となっているが,その決定までのプロセスをトレースしたことによって,英国市民のパブリックデザインに対する認識の高さ,高品質を希求する姿勢を識ることができた。本稿では,主として日本と英国における電話機と電話ボックスの生成と展開のなかから,パブリックデザインとして,近未来のあり方,あるべき姿像を考察した。

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1571417126749182592
  • NII論文ID
    110000469312
  • NII書誌ID
    AN10065429
  • ISSN
    09147543
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • CiNii Articles

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