ゲ-ムとしての将棋のいくつかの性質について

書誌事項

タイトル別名
  • Some properties of Shogi (Japanese chess) as a game

この論文をさがす

説明

チェスにおいては分岐因子などのゲームとしての性質が調べられているが,将棋については広く公表されたものが存在しなかった.ゲームをプレイするためのアルゴリズムを考える際に,あるいは将棋をチェスや囲碁など他のゲームと比較する際にこれらの情報は重要である.現在プロの棋譜を収集して分析している.そこで得られたいくつかの知見を報告する.将棋の平均分岐因子は,これまで一般に信じられてきた値よりはかなり小さく80前後(母集団の取り方によって90程度から70程度までばらつきがある).しかしこの結果はコンピュータ将棋がこれまで信じられてきたよりやさしいということは必ずしも意味しない.最も勝負に影響する中盤から終盤にかけては平均百数十手の分岐因子が存在するので,チェスと同じ方法でコンピュータ将棋を強くすることはできないものと思われる.

収録刊行物

被引用文献 (2)*注記

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1571417127079863296
  • NII論文ID
    110002674875
  • NII書誌ID
    AN10464118
  • ISSN
    09196072
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • CiNii Articles

問題の指摘

ページトップへ