キャッシュインジェクションとメモリベース同期機構の高速化
書誌事項
- タイトル別名
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- Cache Injection and High-Performance Memory-Based Synchronization Mechanisms
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説明
プロセッサやコントローラが他のキャッシュに投機的にデータを注入するキャッシュインジェクションの概念を定義し,その有効性について議論する.メモリ上のデータを伴って他のプロセッサに処理を依頼したい場面において非常に有効な手法である.また,allread系のプロトコルもキャッシュインジェクション動作を伴うキャッシュプロトコルだと見倣せ,データのトラフィック削減効果が得られる.さらに,インジェクション可能なキャッシュを利用して,演算プロセッサとアクセスプロセッサを結合するDecoupled Archictureが構成できる.次に,メモリベース同期機構の利点およびその高速化方針について述べ,現在開発中の超並列計算機D-machineのアーキテクチャに基づいて,メモリベース同期機構の実装方式について説明する.そして,キャッシュを利用してこの同期機構を高速化する方式について述べる.最後に,キャッシュインジェクションおよびメモリベース同期機構の利用法の典型例を示す.
収録刊行物
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- 計算機アーキテクチャ研究会報告
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計算機アーキテクチャ研究会報告 101 113-120, 1993
一般社団法人情報処理学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1573105976899266176
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- NII論文ID
- 110002775206
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- NII書誌ID
- AN10096105
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- CiNii Articles