〈居場所〉を増やす 地方都市における市民社会実践からの一考察

書誌事項

タイトル別名
  • Increasing Places for Inclusion : A Study from Civil Society Practices in Local Cities

抄録

この研究の目的は、市民社会組織がそのまち/地域にどうやって〈居場所〉、すなわち社会的包摂のための場を増やしているかを明らかにすることである。この課題に、地方都市の〈居場所づくり〉実践である「ぷらっとほーむ」(山形市、2003‐19年)の事例をもとにとりくんだ。その結果、彼(女)らは、支援のための資源や機会に乏しい地方にあって、その地域のさまざまなものや場所、来歴のなかに〈居場所〉を読み込み、それらを「私たちのための場所」へと解釈していく実践によって、〈居場所〉を増やしていることが明らかとなった。これは、資本が消費社会というかたちで行っているのとは異なる、もうひとつの「都市への権利」への道である。

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