非近傍点にサブサンプリング画像を用いる適応的拡大ダイヤモンド探索
書誌事項
- タイトル別名
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- Adaptive Expanding Diamond Search using Sub-Sampled Image except in the Small Central Area
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説明
動画像高精細化の需要が高まる中,増大するデータ量の低減に向けた符号化の圧縮率向上の要求が強まっている.このような状況の中,H.264 の 2 倍にまで圧縮性能を高めた H.265 が注目されている.しかし,処理の複雑性も大幅に増大し,十分な符号化速度が得られなくなっている.この符号化速度低下の解消には処理量の大半を占める動き検出処理の高速化が不可欠である.H.265 の参照ソフトウェアに組み込まれている TZSearch は,高精度・高効率を両立する探索アルゴリズムの一つながら高速化の要求を十分満たしているわけではない.そこで,TZSearch の拡大型ダイヤモンド探索を,探索中心から暫定 SAD 最小箇所までの距離に応じて次の探索範囲を設定する手法と,遠隔点においてサブサンプリング画像を用いることで演算量低減を図る手法を組み合わせることで高速化する動き検出アルゴリズムを提案した.H.265 の参照ソフトウェアに実装し,評価した結果,圧縮効率や画質の低下を最小限に抑えながら,ラスタ探索無しの TZSearch に比べて SAD 演算回数を約 60%低減,メモリアクセス効率を約 35%改善できた.
収録刊行物
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- 情報処理学会研究報告. SLDM, [システムLSI設計技術]
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情報処理学会研究報告. SLDM, [システムLSI設計技術] 2014 (11), 1-6, 2014-09-25
一般社団法人情報処理学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1573387452671684096
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- NII論文ID
- 110009823005
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- NII書誌ID
- AA11451459
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- ISSN
- 09196072
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- CiNii Articles