リンゴのトールスピンドルシステムにおける省力・軽労型生産技術

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日本のリンゴわい化栽培は,早期多収,省力化,果実商品化率の向上,危険作業回避,管理作業の単純化を目標に導入されてきた。導入から40年近く経過して,わい化栽培の普及率は全国で30%程度,長野県では47%となっている(平成24年産)。導入当初のわい化栽培では早期多収は得られた。しかし,樹齢の経過とともに強樹勢や高樹高化により作業性が問題となり,間伐と樹形改造による作業性の改善が進められてきた。最近では,国の果樹経営支援対策事業などにより,改植への取り組みが増えてきた。改植や新植に当たっては,わい化栽培の当初の目標である高品質果実の早期・省力生産を目指した小型樹密植栽培を目指している。さらに,最近の欧米では,栽植密度をより高くしたトールスピンドルシステムが普及してきている。そこで,日本でのわい化栽培の経過を振り返り,現在長野県果樹試験場で取り組んでいるリンゴのトールスピンドルシステムの試験について報告する。

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