複合体のパーコレーション閾値の電気物性からの検討

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タイトル別名
  • Electrical Properties of Carbon Black-Polyethylene Composites around the Percolation Threshold

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説明

カーボンブラック(CB)とポリエチレン(HDPE)からなる複合体のパーコレーション闘値P_cは, CBの充填により抵抗率ρが急激低下し始める転移点p_1ではなく, pに対してρがなだらかに変化し始める充填量p_2である. 本報告では, この転移点p_2以下のpを中心として, 電流の電界依存性, 導電率σの臨界指数, σと比誘電率εr'の周波数依存性を調べた. p_2付近で評価されたσの臨界指数は, いずれのCBも導電率の普遍則t=2を満たした. εr'はp_2付近で極めて大きくなった. p_c以下では, σは周波数に対してσ∞f^1の形で依存し, εr'はfに対して緩やかな依存を示した. p_c以下のσの機構にはトンネルギャップ間の静電容量と誘電損失が関係していることが示唆された.

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1573668927232809216
  • NII論文ID
    110003300722
  • NII書誌ID
    AN10013334
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • CiNii Articles

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