小麦,小麦粉および雑穀の水分定量

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5・1 小麦粉および30メッシュ以上に粉砕した,小麦,大麦,押麦,はだか麦,とうもろこし,ならびにそば粉の水分定量法としては,常圧135℃で1時間乾燥する方法を推奨する。すなわち,試料約2gを秤量皿に採取し,精秤後,135℃±2℃に調節した電気乾燥器に入れ,所定の温度に達してから,1時間乾燥したのち,デシケーター中で約1時間冷却し,秤量して水分を算出する。5・2 小麦の水分を定量する場合には,試料2~3gを小型手動式ロールミルを用いて,すばやく粉砕し(一般に使用されている臼型式の粉砕器は,粉砕の際水分の変化を生じる恐れがあるので好ましくない),秤量皿に移し精秤したのち,135℃±2℃に調節した電気乾燥器に入れ,所定の温度に達してから3時間乾燥したのち,デシケーター中で約1時間冷却し,秤量して水分を算出する。なお加熱温度は,米の場合も小麦その他穀類の場合も,同一であることが好ましい場合が多いと思われるので,130℃法よりも135℃法を採用すべきであろう。なお小麦を粒のまま常圧135℃で15~17時間乾燥するときに得られる定量値は,減圧法による基準値とよく一致するので,小麦の簡易水分定量法として提案する。

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