ロシア・社会主義・法文化 : 反立憲的秩序の比較国制史的研究

書誌事項

タイトル
ロシア・社会主義・法文化 : 反立憲的秩序の比較国制史的研究
タイトル別名
  • ロシア シャカイ シュギ ホウ ブンカ : ハン リッケンテキ チツジョ ノ ヒカク コクセイシテキ ケンキュウ
著者
大江, 泰一郎
著者別名
  • オオエ, タイイチロウ
学位授与大学
東京大学
取得学位
博士 (法学)
学位授与番号
乙第11529号
学位授与年月日
1993-12-16

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説明

博士論文

資料形態 : テキストデータ プレーンテキスト
コレクション : 国立国会図書館デジタルコレクション > デジタル化資料 > 博士論文
博士論文

目次

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まえがき

第一部 法文化と社会主義法研究の方法

第一章 社会主義法の比較文化史的考察について―ペレストロイカの視座から

1 はじめに―問題の所在

2 ロシアの法文化とソビエト法

3 法の比較文化史的類型とそれを条件づける要因

4 むすびにかえて―「アジア的」法類型とその歴史的限界

第二章 社会主義と「法文化」の概念

1 社会主義における「法文化」論の形成―問題の起点

2「法文化」論の転換―法文化の「類型」論

3「法文化」論の方法

4 現代社会主義の改革と法文化

第三章 社会主義における「社会的なもの」と政治

1 はじめに―「社会主義と市民社会」

2 マルクスにおける「社会的なもの」と政治の概念

3 社会主義における「社会的なもの」と政治

4 むすびにかえて

第四章 反立憲主義的社会主義の形成

1 はじめに―「市民革命」と体制の崩壊

2 マルクスにおける「秩序問題」

3「協同社会」における市民社会と法の概念

4 マルクス主義「修正」の二つの道―革命と「市民社会」

5 伝統ロシアの法観念と反立憲主義的社会主義

6 反立憲主義の社会的再生産基盤

補論 社会主義法における「アジア的なもの」を考える

第二部 ロシアの法文化とソビエト法の歴史

第一章 ロシア革命における法の観念

1 はじめに

2 フランス革命と一九世紀ロシアの社会変革思想

3 一九〇五年―革命をめぐる政治構想の対抗

4 ロシア革命における国家と社会―むすびにかえて

第二章 社会主義憲法史の試み

2 ソビエト憲法前史

3 ソビエト憲法の発展諸段階

補論1 ペレストロイカとレーニンの法観念

補論2 革命前ロシアとソ連における慰謝料制度

2 革命前ロシアにおける慰謝料制度

3 ソビエト法における慰謝料―その(1)「ソビエト的原理」

4 ソビエト法における慰謝料―その(2)「復活」への動き

5 むすび―「復活」の意味

第三部 「現存社会主義」とロシアの法文化

第一章 ペレストロイカとロシアの法文化

1 はじめに―現代社会主義と「法文化」

2 ソビエト法と「法文化」論

3 ロシア的法文化の社会的基礎

4 法文化の転換とその可能性

第二章 ペレスト口イカにおける国家と社会―第一九回党協議会をめぐって

1 はじめに―「社会主義」とはなにか?

2 変化する現状認識

3 ソビエトの復活と党・国家の分離

4 社会主義社会の再建

5 むすびにかえて―「もっと社会主義を!」

第三章 ソ連のマスメディア法を読む

1 グラースノスチと法律の欠如

2 グラースノスチと「自由」の現状

3 マスメディア法成立の経緯

4 マスメディア法の構造とその問題点

5 ペレストロイカのもうひとつのハードル―むすびにかえて

第四章 社会的所有と「私有化」―体制転換における所有の論理

2「所有からの疎外」と私有化論

3 改革への二つの道―「民主化」構想と「国有化解除」構想

4「私有化」プログラムの展望

第五章 市場経済への移行と法治国家の可能性

2「市民社会」と法治国家―公式草案の論理

3 市場と市民社会の法理論

4 ロシアにおける「市民社会」の現状

5 むすびにかえて

補論1 書評―渓内謙『現代社会主義を考える』

補論2 法文化としての法治国家

1「法文化」について

2 文化と「新しい政治的思考」

3「法治国家」の含意

4 法文化と社会体制

あとがき

索引

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