流動性足場・曲面足場設計に基づくオルガノイドの精密誘導技術の開発
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- 木戸秋 悟
- 研究代表者
- 九州大学
研究課題情報
- 体系的番号
- JP18H04167
- 助成事業
- 科学研究費助成事業
- 資金配分機関情報
- 日本学術振興会(JSPS)
- 研究課題/領域番号
- 18H04167
- 研究種目
- 基盤研究(A)
- 配分区分
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- 補助金
- 審査区分/研究分野
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- 中区分90:人間医工学およびその関連分野
- 研究機関
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- 九州大学
- 研究期間 (年度)
- 2018-04-01 〜 2022-03-31
- 研究課題ステータス
- 完了
- 配分額*注記
- 44,460,000 円 (直接経費: 34,200,000 円 間接経費: 10,260,000 円)
研究概要
人工小臓器の芽構造であるオルガノイドを培養環境にて再現よく高効率に発生・誘導する技術と学理を開拓することを目的とし、オルガノイドの培養足場材料の粘弾性特性および形状誘導に係る曲面特性の各パラメーター効果を系統的に調べた。従来のオルガノイド作製で汎用されるマトリゲルのレオロジー特性を、追加架橋および機械的切断操作により調節しオルガノイド形成の最適動的粘弾性値を見出した。シンプルな合成高分子PEGにポリペプチドを修飾した物理架橋マトリックスを作製し、ラミニンを導入した系においてそれら粘弾性特性を設定することでマトリゲルの系よりも安定した肝オルガノイドの誘導に成功した。
オルガノイド形成のための足場材料の力学物性と形状特性の影響に関する基礎研究は関連の分野で近年注目が集まっている。また実用的な観点でも、生物由来材料であるマトリゲルを合成高分子マトリックスに置き換えてオルガノイドを高効率かつ安定して誘導可能な足場材料の開発は強く望まれている状況にある。本研究ではオルガノイドの再現性の高い高効率誘導を可能とするマトリックスの粘弾性特性を特定し、合成高分子マトリックスにおいてその物性を導入することでマトリゲルの代替材料の学理と実際の材料構築に成功し、学術的および社会的意義の両面において本質的な成果を得ている。
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1040000781994357888
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- KAKEN