未踏電子相がもたらす強相関電子系ナノワイヤー金属錯体の機能変革
研究課題情報
- 体系的番号
- JP19H05631
- 助成事業
- 科学研究費助成事業
- 資金配分機関情報
- 日本学術振興会(JSPS)
- 研究課題/領域番号
- 19H05631
- 研究種目
- 基盤研究(S)
- 配分区分
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- 補助金
- 審査区分/研究分野
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- 大区分E
- 研究機関
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- 東北大学
- 研究期間 (年度)
- 2019-06-26 〜 2024-03-31
- 研究課題ステータス
- 交付
- 配分額*注記
- 198,770,000 円 (直接経費: 152,900,000 円 間接経費: 45,870,000 円)
研究概要
本研究では、平均原子価(AV相) と混合原子価(MV相) という二種類の電子状態が競合している擬一次元ハロゲン架橋金属錯体(MX錯体)と呼ばれるナノワイヤー金属錯体に着目する。AV相は、他に類を見ない「一次元強相関電子系」となるはずであるが、AV相の実現は一部の例に限られていた。そこで、我々が近年開発したいくつかの化学的手法により、最も機能性や構造設計性に優れると予想されるPt錯体でもAV相を実現する。また、この錯体のヘテロ接合における界面の電子状態と物性の解明、多孔性の導入による化学ドーピングの実現にも取り組む。これにより、世界最大の三次非線形光学応答などの革新的機能の創出に挑む。