麹菌Aspergillus oryzaeを生育させた海藻培養物の調製

書誌事項

タイトル別名
  • Preparation of seaweed cultures grown with the koji mold Aspergillus oryzae
  • コウジキン Aspergillus oryzae オ セイイク サセタ カイソウ バイヨウブツ ノ チョウセイ

この論文をさがす

説明

海藻6種(ノリ,アカモク,マコンブ,ツルアラメ,キリンサイ,アスコファイラム)に,水と黄麹菌を添加し,30-34.5℃で3日間培養して海藻麹の調製を検討した。いずれの試料も麹菌の生育(0.3-10.7 mg GlcNAc/g乾物試料)が観察されたが,灰分が20%を超える海藻原料の場合は,麹菌の生育は不良であった。酵素活性では,ノリ培養物には比較的高いプロテアーゼ,α-アミラーゼおよびβ-1,4-マンナナーゼ活性がみられ,そのほかの海藻培養物でもプロテアーゼ活性が検出された。水分-水分活性の関係データから,海藻麹の調製に好適な水分含量は50-70% w/w(水分活性0.96-0.97)と推定された。藻体の脱塩処理と適切な加水,培養上の衛生管理の改善を行うことにより,多様な海藻を原料として,麹を調製できる可能性が示された。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ