脱脂大豆蛋白の變質に就て(其の2)
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- 森 茂樹
- 京都帝國大學化學研究所近藤研究室
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説明
1. 脱脂大豆蛋白の變質は大豆自體の酵素に因るもので,變質の結果蛋白は一部分崩壤し,同時にプロテオース,ペプトン及び更に低級のペプチド等を生成することを明かにした.<br> 2. 變質に與る主なる蛋白はグリシニン及びフアゼオリンなることを指摘した.<br> 3. 脱脂大豆蛋白の貯藏中に於ける變質の傾向は發芽に於ける變化と類似するが,これと全く同じでないことを附言した.<br> 終りに臨み本研究を行ふに當り御懇篤なる御指導を賜りたる京都帝國大學教授近藤金助先生に謹んで感謝の意を捧げ,併せて實驗材料の入手に當り特別なる配慮を忝うせし豐年製油株式會社菊池土用三氏に深く謝意を表する.尚本研究は文部省科學研究費の補助によつて遂行し得たのである.記して以て感謝の意を表する次第である.
収録刊行物
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- 日本農芸化学会誌
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日本農芸化学会誌 20 (2), 111-114, 1944
公益社団法人 日本農芸化学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001204535136384
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- NII論文ID
- 130001217856
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- ISSN
- 18836844
- 00021407
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- Crossref
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可