小集団学習で学習苦手児が得意児を模倣することの有効性の検討 : 小学校国語科の説明文読解の授業を通して

書誌事項

タイトル別名
  • An Examination of the Effectiveness of Having the Weaker Learners Imitate the Stronger Learners in the Groupuscule Learning Method : Focusing on the National Language Class in Elementary School
  • ショウシュウダン ガクシュウ デ ガクシュウ ニガテジ ガ トクイジ オ モホウ スル コト ノ ユウコウセイ ノ ケントウ ショウガッコウ コクゴカ ノ セツメイブン ドッカイ ノ ジュギョウ オ トオシテ

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説明

学習に関する様々な調査から,子どもたちの学習意欲ならびに読解力の低下が報告されている。教育現場では,読解の苦手な児童に容易に適用でき,学習への動機づけを高め,読解力を伸ばすことのできる学習方法が必要とされている。そのような学習方法の1つとして,本研究では,「小集団学習に模倣を取り入れた学習方法」を取り上げ,その有効性を検討した。学習方法適用群と不適用群を設定し,各群で読解の苦手な児童を1人,対象児として選定した。適用群と不適用群で,対象児の事前・事後の国語科の授業中の行動・読解テスト成績について比較を行った。結果は,適用群対象児の方が模倣により,学習への動機づけが高まり,読解力も伸びていた。また,適用群と不適用群で事前・事後の読解テスト成績の群間比較も行った。結果は,事後テストにおいて,適用群の方が有意に高い成績であった。また,適用群の児童と担任に,本研究の学習方法の有効性について質問紙調査も行った。結果は,児童も担任も概ね有効性を感じていた。以上のことから,本研究の学習方法は,どのような子どもにも容易に適用でき,学習への動機づけも読解力も高められるものであることが示唆された。

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