COVID-19の感染拡大下における配食事業者のサービス提供体制と課題整理に関する調査研究

  • 横山 友里
    東京都健康長寿医療センター研究所社会参加と地域保健研究チーム
  • 西村 一弘
    駒沢女子大学人間健康学部健康栄養学科
  • 吉﨑 貴大
    東洋大学食環境科学部食環境科学科
  • 串田 修
    静岡県立大学食品栄養科学部栄養生命科学科

書誌事項

タイトル別名
  • Survey Research on the Service Provision System and Issues among Meal Delivery Service Providers during the COVID-19 Pandemic
  • COVID-19 ノ カンセン カクダイ カ ニ オケル ハイショクジギョウシャ ノ サービス テイキョウ タイセイ ト カダイ セイリ ニ カンスル チョウサ ケンキュウ

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抄録

<p>【目的】新型コロナウイルス感染症(以下,COVID-19)の感染拡大下における配食事業者のサービス提供体制とその課題を明らかにすることを目的とした。</p><p>【方法】日本栄養支援配食事業協議会に加盟する配食事業者(21社)を対象に依頼文書を送付し,調査協力への同意が得られた事業者を対象にした。2021年1月~2月に質問紙調査およびインタビュー調査を実施し,配食事業者のサービス提供体制と課題について集計分析を行った。</p><p>【結果】調査協力への同意が得られた事業者は全13社であった。提供体制の課題として,配送時の感染対策や体制整備,スタッフの感染対策,食数や利用者の増加に対する製造体制の整備,受注業務の体制整備,人材確保等が挙げられた。また,事業者の業態やサービスの特性によっては,医療機関での栄養指導等の減少により,患者に対して配食サービスを紹介する機会が減少していることや,見守りや安否確認が対面でできず,利用者の様子が把握しづらくなっていることも課題として挙げられた。</p><p>【結論】本研究では,COVID-19の感染拡大下における配食事業者の提供体制に関する課題を整理した。本研究で得られた成果は,感染症発生時に対応した強靭な食環境を整備するうえで重要な基礎資料となるとともに,行政や配食事業者が,感染症の流行に備え,適切に配食サービスを届けるための体制を構築するうえで役立つことが期待される。</p>

収録刊行物

  • 栄養学雑誌

    栄養学雑誌 80 (5), 285-293, 2022-10-01

    特定非営利活動法人 日本栄養改善学会

参考文献 (3)*注記

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