蛍光指紋による食品の品質評価技術とその応用

  • 蔦 瑞樹
    農業・食品産業技術総合研究機構食品総合研究所
  • 杉山 純一
    農業・食品産業技術総合研究機構食品総合研究所

書誌事項

タイトル別名
  • Fluorescence Fingerprint for Food Evaluation and Its Applications
  • ケイコウ シモン ニ ヨル ショクヒン ノ ヒンシツ ヒョウカ ギジュツ ト ソノ オウヨウ

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抄録

近年のセンサ技術とコンピュータの進展は,これまで不可能であったことを可能にする.古くから食品の品質を数値化する試みは数多くなされてきたが,「蛍光指紋」を用いることにより,従来は困難とされてきた品質を,迅速かつ簡易に計測することが可能になってきた.蛍光指紋はさまざまな励起・蛍光波長条件下で蛍光強度を計測して得られる等高線状のデータで,感度が高く情報量が多いという特徴をもつ.本稿では,まず蛍光指紋とその計測・解析方法を概説する.後半では,応用事例としてサトイモの産地判別,パン生地中のグルテンとデンプン分布の可視化などを紹介する.

収録刊行物

  • 化学と生物

    化学と生物 53 (5), 285-292, 2015

    公益社団法人 日本農芸化学会

被引用文献 (1)*注記

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