シクロデキストリンを利用した食品(食品をめぐる話題)

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タイトル別名
  • シクロデキストリンを利用した食品
  • シクロデキストリン オ リヨウ シタ ショクヒン

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抄録

シクロデキストリン(CD)はデンプンにCD合成酵素を作用させて得られる環状のオリゴ糖である。CDはその環状構造の内部が疎水的な性質を示すために, 種々の有機化合物とくに疎水性(油性)物質を包接する。CDの包接作用を利用した食品分野での応用としては, (1)不安定物質の安定化(酸化, 光分解, 熱分解, 揮散等の防止), (2)異味・異臭の除去, (3)吸湿・固化の防止, (4)粉末化基剤, (5)乳化作用, その他物性の改良, などがあげられる。今後も, 多機能で安全な天然食品添加物であるCDを利用した食品が開発されると期待される。

収録刊行物

  • 化学と教育

    化学と教育 46 (9), 554-557, 1998

    公益社団法人 日本化学会

被引用文献 (1)*注記

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参考文献 (5)*注記

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