マイタケ由来グルタミン酸デカルボキシラーゼの精製と特性

  • 岩本 和子
    近畿大学大学院農学研究科応用生命化学専攻食品微生物工学研究室
  • 吉田 敬洋
    近畿大学大学院農学研究科応用生命化学専攻食品微生物工学研究室
  • 楠田 瑞穂
    大阪府立大学大学院生命環境科学研究科生物資源循環工学研究室
  • 福田 泰久
    近畿大学大学院農学研究科応用生命化学専攻食品微生物工学研究室
  • 寺下 隆夫
    近畿大学大学院農学研究科応用生命化学専攻食品微生物工学研究室
  • 白坂 憲章
    近畿大学大学院農学研究科応用生命化学専攻食品微生物工学研究室

書誌事項

タイトル別名
  • Purification and characterization of glutamic acid decarboxylase from Grifola frondosa

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抄録

食用きのこにおけるGABA蓄積機構を解明するための基礎的な知見を得るため,GABA蓄積の鍵酵素としてグルタミン酸デカルボキシラーゼ(GAD)[EC 4.1.1.15]を市販マイタケ(Grifola frondosa)子実体より精製し,その特性について調べた.収率1.24%,精製倍率11.9倍で,電気泳動的に単一のGAD酵素が得られた.精製酵素の分子量は,SDS-PAGEより約42kDa,HPLC-GPCより約97kDaであったことから,本酵素は二量体であることが示唆された.最大活性はpH3.5で37℃のときに観察され,pH2.5-5.5でGAD活性は安定であった.G. frondosaより精製したGADは,L-グルタミン酸でのみ特異性を示した.酵素のKmは7.5mMで,Vmaxは450μmol min^<-1>であった.酵素活性はHgCl_2とAgNO_3より著しく阻害された(0%,32%).

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参考文献 (29)*注記

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