重度・重複障害児の造形活動における意欲と能力発揮を基軸としたQOL評価法の開発

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タイトル別名
  • Developing a Quality of Life Evaluation Method Based on Engagement and Performance for Children with Profound Intellectual and Multiple Disabilities in a Formative Activities Class
  • ジュウド ・ チョウフク ショウガイジ ノ ゾウケイ カツドウ ニ オケル イヨク ト ノウリョク ハッキ オ キジク ト シタ QOL ヒョウカホウ ノ カイハツ

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抄録

本研究は,重度・重複障害児を対象とした造形活動におけるQOL評価法の開発を目的とした。本研究では造形活動におけるQOLを,“周囲の人たちとの関わりを基盤とし,造形活動特有の教材教具の使用や制作工程を通して,重度・重複障害児が意欲的に活動できると共に,自らが有する能力を最大限発揮できる状態”と定義し,意欲と能力発揮とを構成要素とするルーブリックを作成した。その後,授業場面を撮影したビデオ映像を用いて11段階の手順で評価を行い,単位時間あたりのQOLの状態を量的に示した。評価方法の妥当性の検証では,特別支援学校小学部の重複障害学級で3期のアクション・リサーチを実施し,児童4名のQOL評価結果について担任教員と筆者による評価結果の一致率の算出,及び「重みづけκ係数」による一致状況の検証を行った。その結果,本研究で開発したQOL評価法には一定の妥当性が認められた。

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