特別の支援を必要とする児童が在籍する学級への集団随伴性を用いた支援 ―非依存型と相互依存型の比較を中心に―

書誌事項

タイトル別名
  • Group Contingencies as Support in a Regular Classroom That Included Children Who Needed Special Support: Comparison Between Independent and Interdependent Contingencies
  • トクベツ ノ シエン オ ヒツヨウ ト スル ジドウ ガ ザイセキ スル ガッキュウ エ ノ シュウダン ズイハンセイ オ モチイタ シエン : ヒイソンガタ ト ソウゴ イソンガタ ノ ヒカク オ チュウシン ニ

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抄録

<p>特別の支援を必要とする児童が在籍する小学校1年の通常の学級に対して、朝の用意と給食の準備の改善を目指して集団随伴性(GC)を用いた介入を行った。その結果から、非依存型よりも相互依存型のほうがより効果があるか、GCが好みのタイプの場合とそうでない場合では児童の標的行動の達成率に差異がみられるか、GCを適用して促進された児童の行動が介入終了2か月後も維持されるかを検討することを目的とした。その結果、非依存型と相互依存型では見かけ上は効果に差異がみられなかったが、非依存型の持ち越し効果が相互依存型の結果に影響を及ぼした可能性が考えられた。非依存型を好む児童は朝の用意において非依存型を適用した際に標的行動の達成率が上昇したが、相互依存型を好む児童には両者間に差異がみられなかった。さらに促進された児童の行動が介入終了2か月後も維持されていた。GCを適用した実践を行う上での課題などについて検討がなされた。</p>

収録刊行物

  • 特殊教育学研究

    特殊教育学研究 58 (1), 23-35, 2020-05-31

    一般社団法人 日本特殊教育学会

参考文献 (11)*注記

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