腰椎手術におけるトラネキサム酸投与の周術期出血量における影響

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<p>【はじめに】腰椎手術でのトラネキサム酸(TXA)投与の周術期出血量における影響を検討した.【対象と方法】腰椎手術を行った116例を対象とした.TXAは術直前に1000 mg投与した.年齢,身長,体重,術式(固定,非固定),手術椎間数,手術時間,術中出血量,術後1日目の出血量を検討項目とし,TXA投与群と非投与群で比較検討行った.【結果】投与群は57例,非投与群は59例であった.年齢,身長,体重で有意差はなかった.術式は投与群で固定術25例,非固定32例,非投与群で固定術30例,非固定29例であった.手術椎間数,手術時間に有意差はなかった.術中出血量(ml)は投与群134±165,非投与群で165±152であり,両群間に有意差はなかった.術後1日目の出血量(ml)は投与群187±135,非投与群308±210であり,TXA投与で有意に減少していた(p<0.05).【考察】トラネキサム酸投与は,腰椎手術において,術後出血量の抑制に有効であると考えられた.</p>

Journal

  • Orthopedics & Traumatology

    Orthopedics & Traumatology 72 (4), 825-828, 2023-09-25

    West-Japanese Society of Orthopedics & Traumatology

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