操作的思考による演繹推論の促進 : 「知識の検証による学習」モデルの提案

書誌事項

タイトル別名
  • Facilitation of Deductive Reasoning by Operational Thinking : A Proposal of ‘Learning through Verification of Knowledge’ Model
  • ソウサテキ シコウ ニ ヨル エンエキスイロン ノ ソクシン : 「 チシキ ノ ケンショウ ニ ヨル ガクシュウ 」 モデル ノ テイアン

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説明

小・中学校の科学教育において,科学的に探究する能力を育てるには,演繹推論と帰納推論をともに発達させる必要があると考えられる。しかしながら,理科や数学科,社会科における教科書の記述内容からは,この段階の科学教育では帰納推論に基づいた学習活動に偏っている傾向が認められた。そこで,本稿では学習者の演繹推論を促す学習活動を提案することを目的とする。 先行研究に基づき,操作的思考を促された学習者の問題解決の過程を検討したところ,これらの学習者は科学的知識を構成する概念間の関係を明確に理解し,経験的に構成されたメンタルモデルを抑制して科学的知識を前提とする演繹推論を働かせていることが示唆された。このことを踏まえて,科学的知識から導かれる必然的な帰結や,実験や観察,調査などの事実から知識の蓋然性の検証を要するプロセスを組み込んだ学習活動として「知識の検証による学習」モデルを提案した。

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