学校を基盤としたカリキュラム開発に資する学校長の学びの特徴 : 3つのケースの比較を通じて

書誌事項

タイトル別名
  • Characteristics of the School Leaders' Professional Learning Contributing to School-Based Curriculum Development : Comparison of three cases
  • ガッコウ オ キバン トシタ カリキュラム カイハツ ニ シスル ガッコウチョウ ノ マナビ ノ トクチョウ ミッツ ノ ケース ノ ヒカク オ ツウジテ
  • ガッコウ オ キバン ト シタ カリキュラム カイハツ ニ シスル ガッコウチョウ ノ マナビ ノ トクチョウ : 3ツ ノ ケース ノ ヒカク オ ツウジテ

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説明

本研究の目的は、学校を基盤としたカリキュラム開発における学校長の「学び」の特徴を導出することである。特色あるカリキュラムの開発を推進している小学校3校の学校長に、その軌跡、そこで彼らが果たした役割、それに必要とされた学びについて半構造化インタビューを実施した。分析の結果、学校長が、カリキュラム開発の成立と充実に向けて問題解決を繰り広げていること、それには学びが必要となる場合が少なくないことが確認された。そして、その特徴として、以下の4点が明らかとなった。まず、リソースの確保と活用に関する問題の解決にむけて、彼らに学びが必要とされていることが明らかになった。次に、カリキュラム開発に伴う学校長の学びの方法の多様性が確認された。具体的には、「自己の経験の省察」「他者からの助言の吸収」「文献等の読解」「実地経験」という4つのレパートリーがあることが明らかになった。加えて、そうした学びには「感情的揺らぎ」への対処を伴っている場合が少なくないことも確認された。さらに、SBCDのための学校長の学びは、一般のリーダーシップ開発に比して、臨床性が強く、状況依存的であった。

収録刊行物

  • 人文研究

    人文研究 69 21-39, 2018-03

    大阪市立大学大学院文学研究科

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