特別支援学校における授業実践の分析 : 子どもの主体性を発揮できる環境整備をめざして

書誌事項

タイトル別名
  • Analysis of teaching practices in a special needs school: Aiming to create an environment in which children can show their initiative

抄録

本稿では,教職大学院の総合インターンシップとして特別支援学校小学部にて行われた授業を分析し,児童の主体的な姿として捉えられたエピソード記録を中心にその背景を検討した。実習生は,児童の関心を引くクイズや授業の意図を伝える絵本の読み聞かせを取り入れながら,夏の風物詩であるうちわを素材に,作品づくりに取り組む実習授業をティーム・ティーチングで実施した。全ての児童がそれぞれの力を発揮した活動となった。授業中に見られた児童の姿を「知識・技能」,「思考・判断・表現」,「主体的に学習に取り組む態度」,「環境設定」の観点から整理した結果,いずれの要因も主体的な行動の背景として影響し得ることが示された。一方,児童の反応から,活動の時間配分や実施手順を守る重要性が改めて確認された。考察では,児童の実態把握や指導上の工夫,意欲につながる原動力など,さらなる授業改善に向けた指摘がなされている。

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